第4章 
坂井昌司物語

遠回りしてしまったことで後悔はあったものの、それによって得ることは多くありました。

それは「直接指導の重要性」です。

活字の無責任な理屈ではなく、実際に対面しての指導はかなり効果があります。理屈ではなく実際の自分の動きに対しての生の指導なので、間違うはずがありません。

ラウンドでミスの原因や状況・感覚を、次の練習やラウンドで覚えてるでしょうか？ やはりその場で反省してから、すぐにもう一度修正ショットが打てると非常に良い練習になりますし、そのために基本的にはラウンドでは私はプレーはせず付きっきりで帯同しており、その分生徒様には繰り返し打っていただくことができます。

こうして近くにいることで頼れる存在があることだけでも、精神的な負担が無くなり頑張れるのです。

私は指導者であり、応援団として一緒に励まし続けていくのも役割の一つであると考えます。